第二言語習得研究会は1993年に産声を上げ、初期は関東、関西の2ブロックで活動が行われていました。関東ではお茶の水女子大学、関西では京都外国語大学を中心として定例的な活動が行われ、年に一度の全国大会が開かれました。1997年には、第二言語習得研究会のジャーナル『第二言語としての日本語の習得研究』が発刊され、JASLAという名称もこの時から使われるようになりました。2001年以後、中部ブロック、海外ブロックも設置されましたが、参加者の全国的広がりにあわせて、2007年にブロック制を廃止し、各地で全国大会が開催されるようになり、2019年には第30回記念大会を開催するに至りました。年に一度の全国大会のシンポジウムも、2000年にお茶の水女子大学で開催された第11回大会の「教室志向の第二言語習得研究:言語形式の焦点化(Focus on Form)」を皮切りに、第33回大会の「中等教育における日本語教育」まで、多様なテーマで毎年開催されてきました。
第二言語習得研究会のジャーナル『第二言語としての日本語の習得研究』も順調に号を重ね、2022年で25号となりました。ジャーナルには3種類の投稿論文(一般研究論文、事例研究論文、展望論文)のほか、専門家による書評論文や誌上講座が掲載され、また隔年で特集も組まれています。第二言語としての日本語習得の様々な側面の研究が収められていますので、ぜひご一読ください。
日本語の習得研究に取り組む第二言語習得研究者の数は日本国内だけでなく海外においても増えており、今日では世界中に研究者がいます。第二言語習得研究会のメーリングリストの登録件数は2023年1月現在で国内・海外を含めて1,600を超えており、こうした研究者間の情報交換やネットワーク作りに役立てられています。第二言語習得研究会は、発足当初に掲げられた「理論と実践の両方を追究する」という基本姿勢に基づき、第二言語としての日本語の習得に関する理論的な研究はもちろんのこと、研究結果を社会に、教育現場に活かすことにも力を入れてきました。理論と実践のインターフェイスの場となることを通して、社会貢献、特に、日本語教育の実践現場への貢献も目指しています。
本研究会は会員制(会費制)の会ではなく、どなたでも参加、発表、投稿ができます。ご関心がおありの方は、ぜひ一度、大会会場に足をお運びください。
会長 清水崇文
会長 | 清水崇文 |
副会長 | 松崎寛 |
幹事会 | 清水崇文, 松崎寛, 福田倫子, 小林明子, 末繁美和, 中島祥子, 瀬尾匡輝, 大和祐子 |
ジャーナル委員会 | 委員長 福田倫子 |
査読委員 | 植松容子, 木下謙朗, 菅谷奈津恵, 嶋ちはる, 山下直子, 吉岡慶子, 石澤徹, 行木瑛子, 中上亜樹, 早川杏子, 堀内仁, 柳本大地 |
大会運営委員会 | 委員長 中島祥子
副委員長 瀬尾匡輝
委員 藤浦五月, 山元一晃, 西坂祥平, 志賀玲子, 品川なぎさ, チョーハン・アヌブティ
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広報委員会 | 委員長 大和祐子 |
会計委員会 | 委員長 松崎寛 |
全国大会 | 中島祥子 |
ジャーナル | 福田倫子 |
サイト・メーリングリスト | 大和祐子 |
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