第31回全国大会について

2020年度全国大会 実施・応募形態についてのお知らせ

 2020年12月12日(土),13日(日)の両日に開催を予定しております第二言語習得研究会 全国大会について,発表応募の開始が例年より遅れておりましたこと,心よりお詫び申し上げます。コロナウイルスの感染状況が今後どのように変遷していくかの予想が立てられず,しかしながらこうした状況の中でも変わらず研究を続け,世に問うていきたいと考えていらっしゃる方も大勢いらっしゃる中,当研究会として「研究活動を止めない」ためにどのような支援が可能かについて,これまで議論を続けてまいりました。
 結論として,本年度12月の全国大会は以下のような形で実施することといたしましたのでお知らせいたします。

  • 12月時点でのコロナウイルスの感染状況がどのようになっていても確実に大会実施ができるよう,本年度の大会は会場をお借りしての対面実施とはせず,オンライン実施とする。
  • 口頭発表・ポスター発表の募集は通常通り行い,例年とほぼ同数程度の研究発表を実施できることを目指す(ただし採否基準は例年同等の水準を維持する)。
  • 口頭発表はビデオ会議システムを用いた同期型発表とする(例年通り,発表20分,質疑応答10分)。
  • ポスター発表は,「インターネット上にポスターを公開し,参加者がポスター閲覧をできる状態にした上で,発表者と参加者はチャットツールを用い,一定の期間中文字による質疑応答を行う」,という形態をとる。
  • 基調講演・シンポジウムもオンライン(同期型)で実施する。
  • 口頭発表・ポスター発表を12日午後に,基調講演を13日午前に,シンポジウムを13日午後に行うこととする。
  • その他12日午前には,主として大学院生対象の「論文執筆支援企画」も行う予定。
  • 大会参加は,これまでは「事前申込不要,大会会場で参加費集金」としていたが,今回からは「事前申込・振込制」とする。
  • ジャーナルは,これまでは大会参加者に手渡ししていたが,今回は別途郵送とする(送料も参加費に含まれる)。
  • 大会予稿集は,これまで冊子体で配布していたが,今回を機会に電子化する。

なお大会参加費については,例年

一般4,000円,学生3,000円

という設定であったところ,今回は,

一般4,000円,学生2,000円

でお願いしたく考えております。
他の学会・研究会等で,大会をオンラインで実施するケースもあり,その場合「初めての実験的試み」というような理由で「参加費無料」としているところも少なくないことは承知しております。オンライン実施とすることで,会場借料・会場補助者の雇用費などがかなり節約できるはずであるのに,なぜ例年とあまり変わらない参加費設定なのか,という疑問も当然おありのことと存じます。
ご承知の通り,第二言語習得研究会では「会費」をいただいておらず,大会参加費が主たる収入源となっています。会費制というかたちをとらないことにより,どなたでも参加,発表,投稿ができることを,研究会として重視しているためです。本研究会では別途ジャーナル『第二言語としての日本語の習得研究』も発行しており,大会参加費の中にはジャーナル編集・刊行にかかる費用も含まれておりますため,大会をオンライン実施としたとしても,参加費を大幅に割り引くことは難しい,という事情がございます。
一方で,この状況の中で特に困難な状況にあると考えられる学生を集中的に支援したい,という観点から,今回は上記のような参加費設定とさせていただきました。例年と比較し,オンライン実施でかなりのご不便をおかけするにもかかわらず,例年とまったく同じご負担をお願いする一般参加者の皆様には大変申し訳なく存じます。しかし,当研究会の持つこのような特殊事情をご理解の上,「ジャーナル発行の維持」という目的のため,ご協力をお願いできれば幸いに存じます。
なお前述の通り,今回はジャーナルを別途郵送させていただきますので,参加費を事前にお振り込みいただく時点で「ジャーナル送付先」のご住所もお知らせいただくこととなります。また上記の参加費設定・ジャーナル送付方法はあくまでも今年度についてのものであり,来年度以降につきましては別途検討し,改めてお知らせすることといたします。
従来だれも経験したことのない新しい状況に際し,しかし「研究活動は止めない」という大目的のもと,JASLA運営メンバー一同最大限の努力を行っていく所存でおります。多くの方々からのご賛同・ご協力をいただけますと幸いです。
すでに研究発表の募集を始めております(詳細は「第31回第二言語習得研究会(JASLA) 全国大会研究発表の募集」という別文書をご参照ください)。多くの方々からのご応募をお待ちしております。

JASLA大会運営委員長 宇佐美 洋
JASLA会長 清水 崇文

第31回全国大会の発表応募要項はこちら